デッキ回転を目的としたプッシュのススメ

戦術・戦略

プッシュは「あと1〜2マナ足りないから勝負する」という場面で使うのが一般的だと思います。​

しかし、実はマナ獲得の成否だけでなく「デッキトップの腐敗を1つ消化し、次ターンの自動展開を伸ばしてデッキを一巡(回転)させやすくする」という構造上の側面(選択肢)、利点も持っています。​

そんな「目先のマナ稼ぎ」だけではない、「デッキ循環の補助としてのプッシュ」という捉え方について紹介できればと思います。

概要

PLANTING PHASEの初回プッシュには、見落としがちですが、デッキの回転を早めるというゲーム構造上の特殊な性質を持っています。

これは、スポイル(ターンの強制終了)という強烈なペナルティが発生した場合にも、等しく得られるメリット/恩恵となります。

つまり、この性質を正しく理解し使いこなすことにより、前向きに…そして強気にプッシュすることも可能になるかもしれません。

勝手に「戦略的スポ(イル)」なんて呼んでいたり。勝つためには仕方ないよね。

「プッシュでデッキ回転が早くなる」とは?

なぜプッシュすることが次ターンのデッキ回転に繋がるのかを順番に考えてみましょう。

  • ​手番開始時(PLANTING PHASE)のルールの復習
    • ​手番開始時、山札からは「腐敗が2つ出るまで」カードが自動でセットされます。
    • デッキトップには腐敗持ちのカードがセットされているはずです。
  • ​デッキトップの腐敗を引き出す効果​
    • 1回プッシュしてデッキトップの腐敗(3つ目)をフィールドに持っていきます。
    • 次のデッキトップに依らず、ここで引いた腐敗(3つ目)は、同ターンのDISCARD PHASEで破棄されます(スポイルした場合も同様)。
    • これにより「本来なら次の手番の1枚目としてフィールドに並ぶはずだった腐敗カード」を1枚先行で消化(捨札化)したことになります。​
  • 結果として起こること​
    • 次の手番開始時、デッキの先頭から邪魔な腐敗が1つ取り除かれた状態からスタートします。
    • ​そのため、次ターンのPLANTING PHASEでは、プッシュしなかったときに比べて、より深く(腐敗1つ分)デッキからカードを引くことが可能となります。
プッシュ成功の図。次のデッキトップが腐敗ではなくブランクカードになったので、デッキトップ含め残り腐敗3枚までめくることが可能。もしもプッシュしていなかったら、デッキトップの腐敗を1枚目と数えて、残り腐敗2枚までしかめくれない。

「デッキ回転を早くする」が有効な場面とは?

​「次ターンの展開を伸ばし、デッキを一巡させやすくする」という観点から、プッシュを検討してみる具体例を考えてみました。

フィールド外に強力なカードが存在する場合

​破棄されたり、まだ引けていない強力なカード…もしくは獲得した直後の強いアドバンスメントも、フィールドに展開されない限り強みを発揮し辛いものです。

特に前ターンに破棄されたカードや購入直後のカードは、次に引き当てるのが遅れがちです。​

そこで、デッキの回転を早くさせることで、より早くデッキを掘り進めたり、次のデッキシャッフルまでのサイクルをほんの少し早め、強力なカードとの再会を早めます

せっかく完成した強力なカードも引いてこなければ宝の持ち腐れ。何度も引いて、しっかり使い倒しましょう。

残りデッキに腐敗が詰まっている時

​残りデッキに腐敗が詰まっていると、自分のターンがやってきても出来ることが限られます

明らかに腐敗が詰まってることが分かりきっている場合、その出来ることが限られているターンを何度か経験しなくてはなりません。

そんなとき、スポイルしてでもデッキを回してしまうことで、辛いターンを早めに駆け抜け遅れが出ないように立ち回ることも可能かもしれません。

マナ2で出来ることは限られています。画像のように序盤であれば問題無いですが、終盤では思い切ってスポイルしにいくという手段も良いかもしれませんね。

場の残り青VPが少ない時

ご存知の通り、場の残り青VPが無くなるとゲームは終了してしまいます。

もちろん対戦相手に取られれば、その分戦況は不利になるというもの。逆に言えば、自分で取ってしまえば相手を苦しい状況に追い込むことが出来ますよね。

必ずそうする必要があるというものでは無いですが、意識しておくのも良いかと思います。

白VPが確保出来ないかもしれないというデメリットもあるので、闇雲にプッシュするのが正しいとは言えません。低コストカードにも白VPを得るアドバンスメントも存在するので、状況を見て判断出来ると良いですね。

補足:デッキを回す目的なら「プッシュは1回」でOK

デッキトップの腐敗を1つ消化して次ターンの自動展開を伸ばす目的ならば、プッシュは1回のみで完結します(いずれにせよ次の腐敗が出た時点で手番が終了するため)。

そのため、無理な再プッシュをする必要はありません。

mugi
mugi

考えようによっては、プッシュをしない場合1回だけプッシュする場合で、大きな差がありそうですね。

逆に、1回だけプッシュする場合と、2回以上プッシュする場合では、見た目以上の差は出にくいのかも?

まとめ

プッシュは「一か八かでマナを増やす」ためだけのコマンドではなく、デッキの回転を早める側面もあるという話でした。​

「デッキトップの腐敗を消化し、次ターン以降の自動展開枚数を伸ばしてデッキ循環を早める道具」としても捉えてみると、手番での立ち回りの幅がまたひとつ広がるかもしれません。

むしろ、そうやってデッキ回転を意識して「スポイル覚悟」でプッシュした結果、スポイルしなかった場合に劇的なアドバンテージを得ることが癖になるかもしれませんね。

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