【考察】初期デッキの理解をもっと深めてみよう

戦術・戦略

​対戦中のデッキのスペック(平均マナや安全にカードをめくれる枚数)はどの程度把握しているでしょうか。

デッキにアドバンスメントを追加してたりすると、一度だって同じデッキや状況に遭遇しないので、中々詳細の把握までは難しいですよね。

でも、初期デッキは違います。かならず固定の状況が再現されますよね。

この初期デッキの状態を数値化し、カードを追加した時の「数値の変化」を知ることで、アドバンスメント追加や戦術の基盤を固めてみましょう。

というのが本記事の目的となります。

概略

この記事でわかる「初期デッキの性質」​は以下の通りです。

  • 初期手番の獲得マナ: 平均 2〜3マナ(最大5マナ)
  • ​初期の自動展開枚数: 平均 約3.5枚​
  • 初手のプッシュ成功率: 平均 約63.6%

その他、デッキ内の腐敗や成長の数が変化することで上記がどのように変わっていくかをまとめています。

初期デッキ内訳と基本情報

ゲーム開始時の初期デッキ(20枚)のスペックをまとめてみましょう。

内訳

内訳は次の通り。

  • ​CURSED LAND(腐敗1 / 1マナ): 9枚
  • ​FERTILE LAND(腐敗なし / 1マナ): 3枚
  • ​ブランクカード(無地): 8枚

​初期状態の数値データ​

  • 手番開始時に自動でセットされるカード枚数: 平均 約3.5枚​
    • ※手番開始時、腐敗が2つ出るまで山札からカードが自動でめくられて場(Field)に並びます。
  • プッシュ前に最初から出ている基本マナ: 2〜3マナ(カードの引きによって最小2〜最大5マナ)

​手番開始時に並ぶ中で、どうマナが出現しているかの具体例です。

  • ​基本パターン(2マナ):​
    • CURSED LAND(1マナ)× 2枚 + ブランク 1〜2枚 ➔ 2マナ
  • ​基本パターン(3マナ):
    • CURSED LAND(1マナ)× 2枚 + FERTILE LAND(1マナ)× 1枚 ➔ 3マナ​
  • 下振れパターン(最小2マナ):
    • ​1〜2枚目にいきなり CURSED LAND が2枚連続で出て自動ストップ➔ 2マナ​
  • 上振れパターン(最大5マナ):​
    • FERTILE LAND(1マナ)3枚 + CURSED LAND(1マナ)2枚が完璧に揃う ➔ 5マナ

ちなみに、プッシュを加味した場合でも最大6マナとなるため、7マナ以上のアドバンスメントは購入不可能となりますね。

プッシュ成功率の平均モデル​

「今プッシュしたらどれくらいの確率で成功する(スポイルしない)のか?」を、実戦で使いやすい平均モデルで算出してみましょう。

​計算の前提モデル:

  • ​手番開始時に平均 3.5枚 が場に出るため、山札の残りは 約16.5枚。​
  • 場に出ている腐敗は2つ、さらにデッキの一番上(デッキトップ)に1つ見えている状態を加味すると、山札の中に眠っている危険な腐敗は 6枚 となります。

​平均プッシュ成功率:

  • 約63.6%(約6.4割で成功 / 約3.6割でスポイル)
    • (安全なカード 10.5 枚 ÷ 山札 16.5 枚) ≒ 63.6%

これは、63.6%が大事というわけではなく、なんとなくそんなもんなんだなぁというのを頭に入れておくだけで、プッシュの判断に役立てることができますね。

mugi
mugi

約64%も成功するイメージがない!

というのもごもっともで、あくまで目安です。

そもそもスポイルのペナルティが強烈過ぎるので、数値以上に失敗するイメージが強くなるのは仕方ないですよね。

それだけ警戒が必要ということでもあります。

アドバンスメント追加による変化

カードを段階的に購入・追加していった際、デッキの数値(平均展開枚数やプッシュ成功率)がどう変化していくかを見てみましょう。

腐敗なしの「マナ」を追加した場合

数値の変化: 1〜2のマナを追加した場合、デッキ内のマナ総数が増えるため、1ターンあたりの平均獲得マナが +0.1〜0.3マナ微増 する。​

買い増した時の傾向: 3〜4マナと買い足していくことで、はじめて「手番開始時に平均3〜4マナが安定して出る」状態へシフトします。

mugi
mugi

別の記事では平均的にマナを買い揃えることがオススメされていましたが、上記の通り微増を繰り返し続けることになります。

そのため、序盤や短期戦をイメージする場合、マナを集約するのも良い選択になり得ます。

「腐敗持ち」を追加した場合​

腐敗持ちアドバンスメントを買い増していくと、安全性は以下のように段階的に下がっていきます。

腐敗追加数デッキ内腐敗総数自動展開される平均枚数[枚]ブッシュ成功率(平均モデル)[%]
初期93.563.6
1103.259.3
2113.055.1
3122.850.9

数値の解説: 腐敗を3枚追加すると、手番開始時に並ぶカードが1枚近く減り、プッシュ成功率も「五分五分(50%)」まで低下します。

​特徴: 腐敗持ちアドバンスメントは高性能な反面、デッキの「回転数」と「プッシュの安全性」を大きく削る選択になります。

mugi
mugi

自動で引かれるカードの枚数は思ったよりも減らないですね。たくさん引ける爆発的なターンが少なくなるイメージでしょうか。

それに対して、プッシュの成功率はみるみる減少しますね。

つまり、普段あまりプッシュしない人は、案外腐敗持ちの強力なアドバンスメント購入が向いてる…なんて見方もできるかも? 言い過ぎかな?

「成長」を追加して腐敗を相殺した場合

​CURSED LAND などの腐敗の上に「成長」を重ねて実質的な腐敗を消していくと、安全性と回転数は以下のように上昇します。

成長による相殺デッキ内実質腐敗数自動展開される平均枚数[枚]ブッシュ成功率(平均モデル)[%]
初期93.563.6
183.868.3
274.273.5
364.779.2

数値の解説: 腐敗を3つ消すと、手番開始時に自動でセットされる枚数が「平均約4.7枚」まで跳ね上がり、プッシュ成功率も「約8割」まで上昇します。

​副産物: めくれる枚数が1枚以上増えるため、結果としてデッキに入っている他のカードを場に引き込める確率も格段に高まります。

mugi
mugi

腐敗を減らす方が数値への影響は圧倒的ですね。

ただ、成長を含む腐敗を減らすアドバンスメントは、それ自体にパワーがないことが多く、これだけでは勝ちに繋げづらいのが悩みどころ。

しっかりバランスを取らないといけませんね。

まとめ

数字として認識することで、多少はアドバンスメント購入戦略に役立てることが​出来たのではないでしょうか。

アドバンスメント購入は、自分のデッキの「スペック数値」をチューニングしていく作業とも言えます。​

「この1枚を入れたら平均マナや安全枚数がどう変化するか」を意識して、思い通りの戦略に落とし込めるように願っています。

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