どんなアドバンスメントがあるかを知っておくのは、ゲームの戦略を決める上でも大きなアドバンテージと成り得ます。
ただ、本作は英語で書かれていることもあり、その内容を把握するのも一苦労。そこで挫折したり、モヤモヤしている人もいるかも?
そんな人たちが、少しでも詰まらず理解できるよう、特殊効果持ちアドバンスメントの翻訳情報と、ちょっとした所感をまとめてみました。
今回は拡張パック【Vale of Magic】に含まれるアドバンスメントを紹介します。
また、基本パックに比べて紹介するアドバンスメントが少ないこと+効果が複雑なことから、考察を厚めにしています。
LEVEL 1
CANOPY EXPLORER

原文
HARVEST: For each ガーディアン on this card, place that many cards from the top of your deck at the end of your field.
翻訳文
収穫:このカードの上のガーディアン1つにつき、デッキの上から同数のカードを、あなたのフィールドの端に置く。
ひとことメモ
デッキ圧縮効果を持つアドバンスメント。このカード単体で最低限の働きはするため、ガーディアンを参照するアドバンスメントとしては購入しやすい部類か。
注意点としては次の通り。
- 引くカードはデッキトップではなく、デッキトップの下から順(≒表になっていないデッキ内のカードを引く)。
- デッキ枚数がガーディアンに比べて足りない場合、捨て札をデッキとし、しっかりガーディアンの数のカードを引く。
- HARVEST PHASEで解決される。もちろんスポイルした場合は効果が発動しない。
- このアドバンスメントの効果によって引いた腐敗は無視される(スポイルしない)が、成長も同様に無視されるため勿体ない。
- これにより、単独の成長とは相性が良いわけではなく、腐敗とは相性が良い寄りの効果と見ることもできる。
- これらが影響し、とてもプッシュしにくい。
- PLANTING PHASE時点では、HARVEST PHASEのリソースを把握しづらく、計画が立てづらい。
- このアドバンスメントの効果によって引いた腐敗は無視される(スポイルしない)が、成長も同様に無視されるため勿体ない。
このように癖が強いアドバンスメントとなるが、使いこなせばコスト以上の働きは期待できる。
ちなみに、「フィールドの端」とは右端である点にも注意(普通にデッキから引いた感じになる)。
GIANT TOAD

原文
HARVEST: Gain 1 青VP for each ガーディアン on this card.
翻訳文
収穫:このカードのガーディアン1枚につき1青VPを得る。
ひとことメモ
単体では獣スピリットを1つ持つだけのアドバンスメント。基本パックには獣スピリットを得るために最低でも4コスト必要だったため、それが解消されることは把握しておくと良い。
また、ガーディアンを持っていない点に注意。青VPは後天的に得られる上、他のアドバンスメントにガーディアンを提供出来ない。
よって、ガーディアンを参照する他のアドバンスメントとは相乗効果を十二分に得られにくいことが懸念となる。
ただし、効果自体は強力なため、上手く活かせるとコスト以上の働きをしてくれる。
LEVEL 2
GOLDENWING GRYPHON

原文
WHEN PLAYED: You may turn your マナ token to the active side.
翻訳文
プレイ時:あなたのマナ・トークンをアクティブ状態にしてもよい。
ひとことメモ
ここでのマナ・トークンとは、スポイル時に得られる1マナのことである。つまり、「事前にスポイルしていない場合、追加の1マナを得られる」と捉えても良い。
ただ、どちらかと言えばスピリットを得る目的で購入する人の方が多そうな印象。スピリットをまとめて1つのアドバンスメントで得られるのは、ヴェールカード購入に有利に働きやすい。
このアドバンスメントを追加し、十二分に働いてもらうことを考えると、よりスポイルによる旨味が薄れる(そもそもペナルティが強烈な)ので、プッシュしないようにする/マナ・トークンは使い切るようにするなど、付き合い方を考えると良いかも?
HATCHERY

原文
DISCARD: If not the first card in your field, leave it in play as the first card in your field for your next turn.
翻訳文
破棄:あなたのフィールドの最初のカードではない場合、次のターンのためにあなたのフィールドの最初のカードとしてフィールドに残す。
ひとことメモ
拡張バックらしく挙動が独特で、癖が強い寄りのアドバンスメント。動きを理解していないと翻訳文を読んでもピンと来ないかも。
すごく単純化すると、「DISCARD PHASEでも破棄しないようにする」という効果。ただし、それだと永遠にフィールドに残り続けるので、上記に加えて「フィールドの左端の場合破棄する」という効果も存在する。
まとめると次の通り。
- 「このアドバンスメントを含むカード」がフィールドの左端に無い場合、破棄しない。
- 他のカードは通常通り破棄されるので、その後破棄しなかったカードをフィールドに左詰めする。
- 2で左詰めされたので、次のDISCARD PHASEで破棄されるはず。
- ただし、同じ効果を持つカードが複数存在する場合、2によって左詰めされるも「左端に行かないカード」が存在するため、その「左端に行かないカード」は次のDISCARD PHASEで破棄されない。
ということになる。ややこしい。
まぁ、細かい仕様を把握するのは厄介だが、まずは単純に「2回(ほど)使えるカードになる」という効果で理解しておけば良い。
加えて、このアドバンスメントを複数取得し、いろんなカードにセットすることで、3,4回使えるような強力な効果になるかも?と覚えておくのも良いかも。
ちなみに、(ここを読んでくれている人には不要なアドバイスかもだが)アドバンスメント単体では何も効果を発揮しない点には注意。取得のタイミングが重要。
LEY LINE OVERFLOW

原文
HARVEST: After determining your total マナ, double it.
翻訳文
収穫:あなたのマナの合計を決定した後、それを2倍にする。
ひとことメモ
マナが倍になる…と聞くと強力な効果だが、腐敗持ちのため思ったより増えない…わけではない。デッキ構成によっては、爆発的に増えるので理解しておきたい。
この「倍になる」効果は、様々な特殊効果の最後に掛かる効果である。つまり、次のような処理となる。
- マナ・トークンが光っている時(直前にスポイルした時)のマナは通常1マナだが、2マナとなる。
- DAWNSINGERなどのアドバンスメント効果により追加で得られるマナが1や2あった場合、それぞれ倍の2や4マナ追加となる。
- ヴェールカードで得られる「毎ターン1マナ追加」や「合計4マナ追加」などしていた場合、それぞれ「2マナ追加」と「8マナ追加」相当となる(ヴェールカードの効果が倍化)
- LEY LINE OVERFLOWが複数存在する場合、2倍,3倍,4倍…と増えるのではなく、2倍,4倍,8倍と増える。
などなど。個別の具体例を書くとややこしくなるが、思ったより増えるマナが多くなりそう、というのは充分理解できると思う。
注意点としては、増えたマナを充分活かしきれるかどうかなので、そのマナが本当に必要か…もしくは、得たマナを利用したシナジーの生み先を用意出来ると良い。
LIFETAP ORACLE

原文
WHEN PLAYED: For each ガーディアン on this card, search your deck for a card. You may discard it. Your deck will then be shuffled.
翻訳文
プレイ時:このカードの上にあるガーディアン1つにつき、自分の山札からカードを1枚探す。それを捨ててもよい。その後、自分の山札をシャッフルする。
ひとことメモ
簡単に言い直せば「ガーディアンの数だけデッキからカードを捨てても良い」という効果。その動きや特徴は、基本パックのCLEANSING RAINと類似するため参考にしてほしい。
(CLEANSING RAINとは異なり、アドバンスメントの効果ではなくカードの効果となる点に注意)
ガーディアンを参照するアドバンスメント全般に言える通り、ガーディアンがカードに存在しないとコスト損を起こしやすいが、1つでもあれば充分働いてくれる。2つあれば相当使いやすいカードになる。
ちなみに、ガーディアンを参照する割にガーディアンを所持しておらず、腐敗除去として活躍できるという性質上GROVETENDERと役割が似ている部分も多いかもしれない。
しかし、あちらは腐敗&ガーディアン持ちの強力なアドバンスメントとシナジーがあったが、こちらはそういうシナジーは無い。癖の強さが目立つアドバンスメントである。
LEVEL 3
SPORELING RECLAIMER

原文
This card is worth 1 白VP for each ガーディアン in your deck.
翻訳文
このカードはデッキにあるガーディアン1つにつき1の白VPを得る。
ひとことメモ
「in your deck」はヤバい。書いてあることが単純な暴力、シンプルなテキストほど強いを地でいっている。
とはいえ、ガーディアンが無いと意味がないのも事実で、デッキ内にどの程度ガーディアンを取得したかは、大雑把で良いので把握しておいた方が良い。特に対戦相手の。
また、充分なガーディアンを準備する前に、このアドバンスメントを先に取得しておくことでも活躍させることが可能(後追いで白VPを増やしていく目的)。
このため、取得直前時点でガーディアンが存在しなくとも、後々ガーディアンを集めることが出来そうであれば購入してしまうのも作戦として有効な場合もある。
まとめ
1つ目の拡張パック【Vale of Magic】のテキスト効果持ちアドバンスメントについてまとめてみました。
いずれのアドバンスメントも基本バックのものに比べて一癖も二癖もあるようなものでしたね。
全体的な印象で言えば次の2点でしょうか。
- ガーディアンを参照するアドバンスメントが増えている
- 単体で機能しない(単体で弱い)アドバンスメントが増えている
つまり、この拡張パックを適用したルールの場合、基本パックのみで対戦した場合に比べて、次のような特徴を持つゲームになりそうです。
- アドバンスメント間のシナジーをより強く意識する必要がある。
- アドバンスメントの取得タイミングを見極める必要がある。
うーん… Mystic Valeの面白さを順当に深掘りするような内容ですね。ゲームデザインに唸るばかりです。
基本パックに慣れてきた頃に追加して遊んでみると、また違った楽しさに出会えるかもしれませんね。

コメント